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ビッグビジネスの夢がある

ビッグビジネスの夢がある

はっきりいっておくが、飲食店ビジネスのいちばんの魅力は、やり方次第でビッグビジネスに成長できる夢を持てることである。こういうと、まだ飲食店経営の経験のない人にとっては、それこそ夢のように聞こえるかもしれない。しかし、私は自信を持ってそう断言することができる。

家族が食べていくための経営形態を「生業」という。そして昔から、小規模飲食店は生業の代表でもあった。実際、いまも大半のお店は生業店である。規模が小さいから、個人の資金力でオープンできるし、家族労働で人件費も圧縮できるため、なんとか利益を出しやすい。脱サラで飲食店をオープンする人たちのほとんどは、そこに魅力を感じているはずである。

たしかに、それは飲食店ビジネスの大きなメリットである。しかし、これからの時代もずっと、そういう発想で通用するかというと、そんなことはない。いまはなんとかなっていても、10年先、20年先の保証などどこにもない。一般に、個店の経営者は自分が働けばなんかなると思い込みがちだが、年を取っていけば当然、体力も落ちていく。しかも、この仕事はかなりの重労働のうえに労働時間も長い。

なんだか暗い話をするようだが、私は別にマイナス思考でこんなことをいっているのではない。逆である。これからの時代の飲食店経営では、そういうリスクを真剣に考えたうえで、本当の安定や成長を目指さなければならないということだ。そして、それができるのが飲食店ビジネスなのである。

ビジネスを成功させるには、どれだけ大きな「夢」を持てるかということが、非常に大切な条件になる。夢が小さければ結果も小さい。しかし、大きな夢を持てば、可能性はどんどん広がっていく。夢のスケール次第で、経営者としての人生の大きさも決まってしまうといってもいいと思う。たとえば、いまや100店を超える有名チェーンでも、そのスタートはたった一店の個店だった。1店で終わるか、それともビッグなビジネスに成長させられるか、その差は経営者の「夢」の違いにある。これが私の持論である。

もちろん、人生観の問題だから、 一店だけでいいというのならそれでもいい。しかし、先に述べたように、個店が一店のままでは、将来的にも厳しいものがある。昔ならよかつたのだが、いまはそんな甘い時代ではないからだ。だから私は、これからは最低でも3店は持つべきだと考えている。どうして3店なのかというと、3店あればかりに一店がダメになっても、2店でリスクを分散できるからである。

さらに大きな夢を持って、フランチャイズチェーンをめざしてもいいし、店舗規模の拡大や別業態にチャレンジするのもいいだろう。いずれにしても、このビジネスにはとてつもない可能性がある。ぜひとも大きな夢を持ってほしいと思う。

著者紹介:宇井 義行
コロンブスのたまご 創業者・オーナー

学業のかたわら、18歳から飲食店で働きながら実践的な飲食業を学び、23~25歳で6店舗の飲食店経営を手掛け、超繁盛化。赤字店の1ヶ月での黒字化など奇跡を起こし注目を集める。 26歳の時、実践的な「飲食コンサルタント」として独立。個性的な店、地域一番店を目指し、情熱ある現場直接指導に力を注ぎ、 全国の飲食店3000店舗以上を指導。指導歴日本一のフードコンサルタントとして数多くの難問を解決。不振店を繁盛店へと生まれ変わらせる手腕は業界屈指のリーダーとして国内外で高く評価されている。