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オープンまでのスケジュール

オープンまでのスケジュール

飲食店を成功させるには、とにかくまずオープンを成功させることだ。オープンがうまくいけば、経営を早く軌道に乗せることができる。反対に、オープンでつまずくと、そのマイナスイメージを取り返すのにとんでもない昔労をすることになる。お客様はオープンの時の印象をけっして忘れないものである。

オープンの失敗は概ね、予定日にオープンできないというケースと、お店の準備態勢が不十分だったためにお客様に迷惑をかけてしまうケースに分けられる。いずれにしても、失敗の最大の原因は、オープンまでのスケジュール管理に問題があつたことである。

オープンを成功させるには、オープン日までのスケジュールをきつちりとこなしていくことが最低の条件になる。オープン日とは、 一人前の飲食店としてのデビューの日である。営業店としてお客様からお金をいただく以上、「まだ不慣れなものですから」などという言い訳は絶対に通用しない。お客様はその場では許してくれても、三度と来店してくれないだろう。そもそもビジネスとしてオープンするのである。確実に成功できるオープンにしなければならない。

飲食店のオープンまでには、やらなければいけないことが山ほどある。しっかりとしたスケジュールを立てて、 一つひとつきちんと実行していかなければ、オープン間際になって必ず慌てることになる。だから失敗するのだ。

しかも、賃貸契約をしたら、オープン前から家賃は発生しているのである。もたもたしていると、払わなくてもいいはずのカラ家賃を払わなければならなくなってしまう。また、お店のシステムをつくり、スタッフを募集し、訓練しなければならないし、広告宣伝、メニュー表作製など、こまごまとした仕事も日白押しだ。最高のスタートを切るには、オープンイベントの準備もしなければいけない。

これだけの仕事を確実にこなしていかなければ、予定通りのオープンは迎えられない。飲食店のオープンとは、傍から見るよりもずつと大変な仕事なのである。また、本人は真面目にこなそうと思っていても、オープン業務に慣れていないと、必ず見落としが出てくるものだ。

計画的に確実に準備を進めていくには、開店スケジユール表をつくることである。やるべき仕事の項目と日付の表をつくり、項目ごとに取りかかる日と最終期限を書き込んでおく。そして、このスケジュールを毎日チェツクするのだ。こうしておけば、つい忘れて慌てる心配はない。

参考までに、 一般的な飲食店オープンのためのスケジュールを挙げておく。こうして体系的な図にして見ると、オープンまでにいかにたくさんの仕事をこなさなければいけないかが、よくわかると思う。居抜き物件活用の場合も、基本的にはこのスケジュールで進行する。

著者紹介:宇井 義行
コロンブスのたまご 創業者・オーナー

学業のかたわら、18歳から飲食店で働きながら実践的な飲食業を学び、23~25歳で6店舗の飲食店経営を手掛け、超繁盛化。赤字店の1ヶ月での黒字化など奇跡を起こし注目を集める。 26歳の時、実践的な「飲食コンサルタント」として独立。個性的な店、地域一番店を目指し、情熱ある現場直接指導に力を注ぎ、 全国の飲食店3000店舗以上を指導。指導歴日本一のフードコンサルタントとして数多くの難問を解決。不振店を繁盛店へと生まれ変わらせる手腕は業界屈指のリーダーとして国内外で高く評価されている。