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毎日の習慣にすべき、効果的な飲食店開店宣伝の仕方

毎日の習慣にすべき、効果的な飲食店開店宣伝の仕方

いまは飲食店の数が多く、競争の激しい時代だ。飲食店がオープンすること自体、珍しいことではなくなっている。したがって、オープンに当たってはできるだけ効果的な宣伝を打って、自店の存在を強力にアピールする必要がある。

もちろん、看板や外観を工夫するのは自店を目立たせるためである。しかし、それだけでは多くのお客様の目を引きつけることはむずかしい。短期間で軌道に乗せるには、集中的な宣伝活動が不可欠なのだ。飲食店は昔から、広告宣伝費を使いたがらない「伝統」があるが、いまの時代には通用しない。必要な投資をきちんとすることが、確実な成功を手にするための鉄則だ。

言うまでもないが、宣伝で大事なのは効果の最も見込める方法を取ることである。宣伝はただ打てばいいというものではない。効果が期待できるからこそ、投資する意味がある。中途半端なやり方ではなく、こうと決めたら徹底的に実施することが大切だ。

一般的な方法としては、駅前や店頭でのサービス券入リティッシュ配り、各家庭や事業所を対象とするサービス券付きチラシのポスティングがある。最近はこの宣伝が日常的光景になっているため、昔ほどの効果がなくなっているのは事実だが、それでも一定の効果は上がる。問題は、どの程度徹底的に実施するかである。

オープン後1週間程度は、毎日配布するぐらいの意気込みがほしい。告知というのは、反復が重要なのだ。なお、ティッシュ配りは暇な時間を利用しての片手間ではダメだ。お店が暇な時間は、通行人も少ないし、食事ニーズも発生していないから、興味をもってもらいにくい。できればアルバイトを雇って、効果的な時間帯に配ることである。アルバイトは自分や知人の子どもでもいいのだ。ただし、たんに配らせるだけでなく、通行人に好印象をもってもらえる配り方と態度を考えること。

商圏内に事業所が多い場合は、セールスに打って出るのが最も効果的だ。メニュー表とサービス券を持参して、事業所に挨拶に出向くのである。注意点は、事業所の大小や見栄えでセールス対象をえり好みしないこと。こういうセールスはシラミつぶしにやつてこそ効果が上がるのだ。

以上のほか、地域のミニコミ媒体があれば、それに広告を出してもいい。マスの媒体と違って、ある程度の効果は期待できる。

さて、以上は告知の方法だが、飲食店ならいくらでもある時代に、ただ存在をアピールするだけではやはり弱い。お店を知ってもらうだけでなく、実際に「入ってみようか」という気にさせるためには、開店サトビスの内容が非常に重要になる。

たとえば、 一般に多いのは5%から10%程度のサービスだが、この程度のサービスではインパクトにはならない。20%、できれば30%引きくらいの、思い切ったサービスを打ち出すべきである。また、価格だけでなく、サービス期間も重要だ。最低でも2週間から1カ月くらい実施しなければ、告知を浸透させることはできない。お客様でいっぱいの光景が、さらに新しいお客様を呼ぶのである。

ただし、開店サービスで来店したお客様が、そのまま固定客になってくれるわけではない。お客様を確実に引きとめるには、オープン2カ月後、3カ月後にもう一度、販促キャンペーンを打つべきである。

著者紹介:宇井 義行
コロンブスのたまご 創業者・オーナー

学業のかたわら、18歳から飲食店で働きながら実践的な飲食業を学び、23~25歳で6店舗の飲食店経営を手掛け、超繁盛化。赤字店の1ヶ月での黒字化など奇跡を起こし注目を集める。 26歳の時、実践的な「飲食コンサルタント」として独立。個性的な店、地域一番店を目指し、情熱ある現場直接指導に力を注ぎ、 全国の飲食店3000店舗以上を指導。指導歴日本一のフードコンサルタントとして数多くの難問を解決。不振店を繁盛店へと生まれ変わらせる手腕は業界屈指のリーダーとして国内外で高く評価されている。