• +03-5436-8908
  • info@egg-recruit.com

居抜き店舗改装のポイント(1) -看板-

居抜き店舗改装のポイント(1) -看板-

飲食店で成功するには、とにかく目立つことである。では、なぜ目立たなければならないのか。 一人でも多くの人に、自店の存在を知ってもらうためである。いまはどこにでも飲食店がある時代だ。自店がここにあるのだということを強烈にアピールしていなければ、たくさんのお店のなかに埋没してしまう。しかし、周りにどれだけ飲食店があったとしても、日立つお店は繁盛できる。

とにかく、自店の存在を知ってもらわないことには始まらない。そのために必要なのが看板である。看板の重要性に気づくかどうかで、成功の確率も大きく変わってくる。

しかし、世の中、それほど暇で親切な人ばかりではない。ちょっとよく見ればというが、だれが注意して見てくれるというのだろうか。そんな自分本位の期待は、必ず裏切られることになる。

よほど好奇心の旺盛な人は別にして、ふ?つ道を歩いている人は、周りの景色などあまり注意して見ていないものだ。自然に目に飛び込んできたもの以外には、ほとんど興味を示さない。どこのお店にしようかと迷っている人でさえ、スミからスミまですべてのお店を確かめているわけではない。せいぜい半分も見ていればいいほうだろう。

これだけ飲食店の数が増えているのに、お客様のほうから探してくれるのを待っているというのでは、とても成功など望めない。

さて、通行人は看板を見てはじめて、お店の存在に気づく。看板が目に止まらなければ、お店はないも同然のわけである。とすれば、看板をできるだけ目立たせて、確実に通行人に自店の存在を意識させるということは、成功の第一歩ということになる。

看板でもっとも大切なことは遠視性にすぐれていることである。つまり、遠くからでもお店を識別できる看板でなければならないということだ。通行人は、遠くから見えているからこそ、あのお店を利用してみようかという気持ちになるものだ。お店の真ん前で気づいても、どうしようかと迷っているうちに通り過ぎてしまう。そして、いったん通り過ぎたら、二度と戻ってくれないと考えるべきなのだ。

居抜き店舗を活用する場合でも、看板にはかけるべきお金をかける必要がある。看板と店舗は別に考えるくらいでちようどいい。そして、どの位置にあるのがもっとも見やすいのかをよく研究して、遠視性にすぐれた看板にしなければいけない。

とくに小さなお店の場合は、 一階の路面店であってもお店の間口が狭いため、お客様の目に入りにくい。三階や地下への出店だと、ますます不利になる。しかし、効果的な看板にすれば、その不利も十分にはね返せるのである。

著者紹介:宇井 義行
コロンブスのたまご 創業者・オーナー

学業のかたわら、18歳から飲食店で働きながら実践的な飲食業を学び、23~25歳で6店舗の飲食店経営を手掛け、超繁盛化。赤字店の1ヶ月での黒字化など奇跡を起こし注目を集める。 26歳の時、実践的な「飲食コンサルタント」として独立。個性的な店、地域一番店を目指し、情熱ある現場直接指導に力を注ぎ、 全国の飲食店3000店舗以上を指導。指導歴日本一のフードコンサルタントとして数多くの難問を解決。不振店を繁盛店へと生まれ変わらせる手腕は業界屈指のリーダーとして国内外で高く評価されている。